日向坂46の冬のライブとして知られる「ひなくり」が、2026年に4年ぶりに復活します。
最後に「ひなくり」の名前で公演が行われたのは2022年です。最近おひさまになった人のなかには、「ひなくりとは何?」「ひな誕祭や全国ツアーとは何が違うの?」と感じている人もいるでしょう。
ひなくりは、けやき坂46時代の「ひらがなくりすます2018」を原点に、日向坂46が受け継いできた冬の特別ライブです。クリスマス衣装や華やかなセットだけでなく、複数年につながる物語も描かれ、現在の公式マスコットキャラクター・ポカも、このライブから誕生しました。
この記事では、「がなくり」から歴代の「ひなくり」までを時系列で振り返り、日向坂46にとってどのようなライブだったのかを、新しくおひさまになった人にも分かりやすく解説します。
この記事の結論
- 公式表記は「ひなくり」。ファンの間などで「ひなクリ」と書かれることもある。
- 原点は、けやき坂46時代の「ひらがなくりすます2018」
- 2019年から日向坂46の「ひなくり」として受け継がれた
- 2019年の空色の卵から、2020年にポカが誕生した
- 2022年を最後に名称が使われなくなり、2026年に4年ぶりに復活する
| 開催年 | 公演名 | 主な特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| 2018年 | ひらがなくりすます2018 | けやき坂46時代に開催された、ひなくりの原点 | 公式特設サイト |
| 2019年 | ひなくり2019 | 日向坂46初のひなくり。空の世界と空色の卵が登場 | 公式特設サイト |
| 2020年 | ひなくり2020 | 無観客配信ライブ。空色の卵からポカが登場 | 公式特設サイト |
| 2021年 | ひなくり2021 | 有観客公演が復活。クリスマスイブと当日に開催 | 公式特設サイト |
| 2022年 | ひなくり2022 | 四期生も加わり、結果的に一区切りとなった公演 | 公式特設サイト |
日向坂46の「ひなくり」とは?
ひなくりは、日向坂46がクリスマスシーズンに開催してきた冬の特別ライブです。通常の全国ツアーとは異なり、クリスマスの世界観や物語性を前面に出してきました。
公式表記は平仮名の「ひなくり」
ライブの公式名称は、平仮名で「ひなくり」と表記されます。
「ひなくり」は、日向坂46の「ひな」とクリスマスの「クリ」を組み合わせた呼び方です。ファンの会話やSNS、検索では「ひなクリ」と書かれることもありますが、公式サイトや映像作品では基本的に「ひなくり」が使われています。
通常の全国ツアーよりもクリスマスの世界観が強い
通常の全国ツアーは、その時期のシングルやアルバムを中心に、複数の地域を回りながら現在の日向坂46を見せるライブです。
一方、歴代のひなクリでは、メンバーがサンタクロースとして登場したり、プレゼント工場や空の神殿、おばけホテルなどを舞台にした物語が描かれたりしました。
季節に合わせた衣装、ステージセット、クリスマスツリー、ファンクラブ企画など、会場全体で冬の特別感を作っていたことも特徴です。
ひな誕祭は「誕生日」、ひなくりは「冬の物語」
「ひな誕祭」は、日向坂46のデビュー周年を祝う記念ライブです。グループの歩みや周年そのものが大きなテーマになります。
これに対して、ひなくりはクリスマスの季節感やファンタジー性を楽しむライブです。
| ライブ | 主な位置づけ |
|---|---|
| ひな誕祭 | 日向坂46のデビュー周年を祝う記念ライブ |
| ひなくり | 冬とクリスマスの世界観を楽しむ特別ライブ |
| 全国ツアー | 最新楽曲を中心に複数の都市を回るライブ |
ひな誕祭を「日向坂46の誕生日会」とするなら、ひなくりは「日向坂46とおひさまが一緒に過ごすクリスマス会」に近い存在でした。
ひなくりの原点は「ひらがなくりすます2018」
日向坂46へ改名する前、けやき坂46が開催した「ひらがなくりすます2018」が、ひなくりの原点です。
けやき坂46初のクリスマスライブ
「ひらがなくりすます2018」は、2018年12月11日・12日・13日の3日間、日本武道館で開催されました。
2018年のけやき坂46は、日本武道館3DAYSから一年を始め、アルバム『走り出す瞬間』の発売や東名阪ツアー、冠番組『ひらがな推し』の開始などを通じて、独自のグループとして存在感を高めていました。
その一年を再び日本武道館で締めくくったのが、「ひらがなくりすます2018」です。公式発表でも、けやき坂46にとって初めてのクリスマスライブと案内されていました。
「がなくり」は「ひなくり2018」ではない
「ひらがなくりすます2018」の通称は「がなくり」です。
当時のグループ名が「けやき坂46」、通称「ひらがなけやき」だったため、「ひらがなくりすます」を縮めて「がなくり」と呼ばれました。
翌2019年にグループが日向坂46へ改名したことで、クリスマスライブの名称も「ひなくり」へ変わります。
正式名称は異なりますが、後に発売された映像作品では、「ひらがなくりすます2018」と「ひなくり2019~2022」が一つの商品に収録されました。公式も、がなくりからひなくりまでを、連続する5年分のクリスマスライブとして扱っています。
がなくり衣装は2019年のUSJ公演でも着用された
けやき坂46から日向坂46への継承を象徴するのが、がなくりで使用された白いクリスマス衣装です。
日向坂46は2019年11月30日・12月1日に、「日向坂46 Xmas SPECIAL LIVE 2019 at UNIVERSAL STUDIOS JAPAN」を開催しました。この公演では、前年の「ひらがなくりすます2018」で一期生と二期生が着用していた衣装が再び使われています。
上村ひなのさんは公式ブログで、がなくりで輝く先輩たちを見て憧れていた衣装を初めて着て、一緒にステージへ立てたことを「感慨深かった」と振り返っています。
グループ名は変わっても、けやき坂46時代に作られた冬の文化は日向坂46へ受け継がれていました。
歴代のひなくりを時系列で振り返る
2018年のがなくりから2022年まで、クリスマスライブは毎年形を変えながら続きました。それぞれの公演には、その年のグループを象徴する出来事があります。
ひらがなくりすます2018|けやき坂46時代の集大成
「ひらがなくりすます2018」は、日本武道館で3日間開催された、けやき坂46初のクリスマスライブです。
セットリストには「ハッピーオーラ」「ひらがなけやき」「期待していない自分」「誰よりも高く跳べ!」「NO WAR in the future」「ひらがなで恋したい」など、けやき坂46の歩みを示す楽曲が並びました。
またメチャカリ有料プラン特典CD「JOYFUL LOVE」のジャケットにもなった、MV内でメンバーがつくる色相環を模して、客席を虹色に染めるというファン主導の演出もここから始まりました。
ライブ終盤では、東京ドームへの思いを歌った「約束の卵」も披露されています。この時点では、まだ日向坂46への改名は発表されていませんでした。
結果的に、けやき坂46名義で行われた最後の年末単独ライブとなり、改名前のグループを記録した重要な公演になりました。
ひなくり2019|空のクリスマスと空色の卵
日向坂46へ改名した後、初めて開催されたのが「ひなくり2019~17人のサンタクロースと空のクリスマス~」です。
2019年12月17日・18日に、幕張メッセ国際展示場4~6ホールで開催されました。
メンバーは空の世界に住むサンタクロースとなり、プレゼント工場や空の神殿を舞台に、楽曲と物語を交互に展開しました。通常のライブにクリスマス要素を足すのではなく、ライブ全体を一つのファンタジー作品として構成した公演です。
物語の最後には、サンタクロースを信じていなかった少女へ「空色の卵」がプレゼントされます。この時点では、卵の中身も名前も明らかになりませんでした。
会場には「ひなくりツリー」やメンバー直筆メッセージカード、メンバー別ARパネルも設置され、ステージの外でもクリスマスイベントを楽しめるようになっていました。
ひなくり2020|空色の卵からポカが登場
「ひなくり2020~おばけホテルと22人のサンタクロース~」は、2020年12月24日に無観客配信ライブとして開催されました。
当初予定されていた東京ドーム公演は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となり、クリスマスイブの配信ライブへ変更されています。
物語には、前年に登場した空色の卵から生まれた青い鳥が登場します。この青い鳥が、現在の日向坂46公式マスコットキャラクターである「ポカ」です。
公式設定では、ポカは2019年12月25日生まれ。2019年の物語で少女が持ち帰った空色の卵から生まれたと説明されています。
ポカの初登場時に声を担当したのは、『日向坂で会いましょう』でMCを務めるオードリーの若林正恭さんです。メンバーへ毒舌を交えながら、小坂菜緒さん、高本彩花さん、金村美玖さんを特別扱いするなど、番組でおなじみの関係性も演出に取り入れられました。
ひなくり2021|おひさまと過ごすクリスマスが復活
「ひなくり2021」は、2021年12月24日・25日に、幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催されました。
前年が無観客配信ライブだったため、クリスマスイブとクリスマス当日に、再びメンバーとおひさまが同じ会場で過ごせたことに大きな意味がありました。
会場では、ひなくりツリー、メッセージキャンペーン、「ひなたの部活動」ブース、ファンクラブ抽選会なども実施されました。
ライブを見るだけでなく、開演前から会場内の企画を回り、日向坂46のクリスマスを一日かけて楽しめるイベントになっていました。
ひなくり2022|四期生も加わった有明アリーナ公演
「ひなくり2022」は、2022年12月17日・18日に有明アリーナで開催されました。
2022年は、日向坂46が念願だった東京ドーム公演を実現し、新たに四期生が加入した転換期です。ひなくり2022には四期生も加わり、新しい世代を含む日向坂46のクリスマスライブとなりました。
「HEY!OHISAMA!」のペンライト講座動画が事前にアップされ、会場では縁日ブース、ガチャガチャ、クレーンゲームなどが用意されました。特設サイトでは、12月25日のポカの誕生日を祝う「ポカ誕祭2022」も実施されています。18日のラストでは二期生の宮田愛萌さんによる「卒業の挨拶」が行われました。
この時点でシリーズ終了が発表されたわけではありませんが、翌年以降は「ひなくり」の名称を使った公演が行われませんでした。結果的に、2026年の復活まで一区切りとなった公演です。
ひなくりならではの魅力
歴代公演を振り返ると、ひなくりには通常のライブとは異なる三つの魅力がありました。
楽曲をクリスマスの物語として楽しめる
ひなくりでは、単に楽曲を順番に披露するだけでなく、物語の展開に合わせて曲が配置されることがありました。
空の世界やおばけホテルを舞台に、登場人物が困難に直面し、その場面に合った楽曲へつながっていきます。物語と楽曲が結びつくことで、普段のライブとは違う見え方が生まれていました。
ステージの外までクリスマスイベントになっていた
歴代の公式特設サイトを見ると、ひなくりツリー、メッセージカード、ARパネル、抽選会、チェックイン、部活動ブース、縁日など、さまざまな会場企画が実施されていました。
ライブ本編だけでなく、会場へ着いてから開演を待つ時間まで含めて「ひなくり」だったことが分かります。
一年を締めくくる恒例行事だった
ひなくりは、日向坂46とおひさまが一年の終わりを一緒に過ごす場でもありました。
その年に加入したメンバーや、新しく生まれた楽曲、グループを取り巻く出来事が反映されるため、各公演を見返すと当時の日向坂46の姿が残っています。
毎年同じ内容を繰り返すのではなく、その年のグループに合わせて冬の世界を作り直していたことが、ひなくりの特別さでした。
2022年以降にひなくりの名称が使われなかった理由は?
2022年を最後に「ひなくり」の名称は使われなくなりました。ただし、公式からシリーズ終了が発表されたわけではありません。
2023年は全国ツアーの追加公演が年末に開催された
2023年12月9日・10日には、Kアリーナ横浜で「Happy Train Tour 2023」の追加公演が開催されました。
年末の大規模ライブでしたが、公演名は「ひなくり」ではなく、全国ツアーの追加公演です。
2024年のクリスマス公演も全国ツアーだった
2024年12月25日・26日には、東京ドームで「Happy Magical Tour 2024」が開催されました。
クリスマス当日の公演でしたが、こちらも「ひなくり」ではありません。開催日がクリスマスに近いだけでなく、「ひなくり」という名称や企画を掲げること自体に意味があったと分かります。
明確な終了ではなく長い休止期間だった
2022年以降に名称が使われなかった理由について、公式から詳しい説明は発表されていません。
そのため、「2022年で終了した」「一度廃止された」と断定するのは適切ではありません。
2026年に再び「ひなくり」の名称が使われることから、現在から振り返れば、長い休止期間だったと捉えるのが自然です。
2026年に4年ぶりに復活するひなくり
2026年7月27日、日向坂46 ARENA TOUR「ひなくり2026」の開催が公式発表されました。
新しくおひさまになった人には初めてのひなくり
2023年以降に日向坂46を知った人や、四期生・五期生をきっかけにおひさまになった人にとって、2026年は初めて体験するひなくりです。
過去公演をリアルタイムで見ていなくても問題ありませんが、がなくりから続く歴史を知っておくと、名称が復活する意味を理解しやすくなります。
初めてアリーナツアーとして開催される
過去のひなくりは、基本的に一つの会場で開催される年末の特別公演でした。
一方、2026年は「ARENA TOUR」として、兵庫・東京・愛知の3都市を回ります。従来のクリスマスライブを復活させるだけでなく、冬のツアーブランドへ広げる新しい形です。
過去の文化をどのように受け継ぐかが注目点
過去のサンタ衣装、物語形式、クリスマスの会場企画、ポカなどが、2026年にどのような形で登場するかは現時点では明らかになっていません。
昔の形式を再現するのか、現在の日向坂46に合わせた新しいひなくりを作るのかが注目されます。
日向坂46 ARENA TOUR「ひなくり2026」公式発表を見る
過去のひなくりを見るならどれがおすすめ?
歴史をすべて追うのが難しい場合は、知りたい内容に合わせて見る公演を選べます。
物語を楽しむなら2019年から2020年
ひなクリらしい物語性を知りたい人には、「ひなくり2019」と「ひなくり2020」がおすすめです。
二つの公演は物語がつながっているため、2019年、2020年の順番で見ると展開を理解しやすくなります。
けやき坂46からの歴史を知るなら2018年
日向坂46のクリスマスライブがどこから始まったのかを知りたい人は、「ひらがなくりすます2018」から見るのがおすすめです。
けやき坂46時代の楽曲やメンバー構成、日向坂46への改名前のグループの勢いを確認できます。
まとめて振り返るならComplete Box
2018年から2022年までの5公演は、「ひらがなくりすます2018&ひなくり2019~2022 Complete Box」に収録されています。
公式特設サイトにはダイジェスト映像も掲載されているため、まず各年の雰囲気を短時間で確認したい人にも向いています。
ひなくりについてよくある質問
新しくおひさまになった人が疑問を持ちやすい点を、短く整理します。
「ひなクリ」と「ひなくり」は違うライブですか?
同じライブを指します。公式表記は「ひなくり」で、「ひなクリ」はファンの間やSNSで使われることの多い表記です。
がなくりも歴代ひなくりに含まれますか?
正式名称は異なりますが、ひなくりの原点として一緒に扱われています。公式のComplete Boxでも、2018年から2022年までが連続する5公演として収録されています。
過去公演を見ていなくても2026年を楽しめますか?
過去公演を見ていなくても楽しめます。ただし、歴代の衣装や物語を知っておくと、過去の演出やモチーフが登場した際に、その意味をより深く味わえるでしょう。
まとめ|ひなくりは日向坂46が受け継いできた冬の物語
ひなくりは、単にクリスマスの時期に開催されるライブではありません。
原点はけやき坂46の「がなくり」
2018年の「ひらがなくりすます2018」で生まれたクリスマスライブの文化は、グループの改名後も日向坂46へ受け継がれました。
がなくりの衣装が翌年のUSJ公演で再び着用されたことも、二つの時代がつながっていることを示しています。
物語から日向坂46を象徴するポカが生まれた
2019年に登場した空色の卵は、2020年にポカとなりました。
ポカはその後、公式ブログやグッズ、ライブ企画などへ活動の場を広げ、日向坂46を代表するマスコットキャラクターになっています。
2026年から新しいひなくりの歴史が始まる
2022年以来4年ぶりとなる「ひなくり2026」は、従来の一会場公演ではなく、3都市を回るアリーナツアーとして開催されます。
過去のひなくりを知らなくても問題ありません。しかし、がなくりから続く歴史を知っておけば、名称が復活する意味や、演出に込められたつながりをより深く楽しめます。
2026年は、昔のひなくりが戻ってくるだけではなく、現在の日向坂46による新しい冬の物語が始まる年になりそうです。







